男の子であれば 宇宙飛行士になって 宇宙に行きたい
南極探検隊に入って 南極に行きたい と誰もが思う。
その南極に ゆうきが行こうとしている。
普段はアンテナ工事や高速道路のETCのメンテナンスを仕事としているのだが
その労働の過酷さは 驚きの連続である。
過酷さは睡眠時間に表れている。
2時間しか眠らずに 6時に起き出して仕事に出かけることは日常茶飯事。
しかも その日の帰宅が深夜0時のことがある。
しかもさらに 夕食を食べずに帰るから みなが寝静まった家で
食卓に置かれた冷たい御飯とおかずを チンしてかきこむ。
なんと 次の朝も 6時に起きて仕事に行き
またもや 帰るのは深夜という日がつづく。
現場にいて深夜まで仕事をするわけはないから
会社には何時に戻るのか と聞けば
夕方6時には戻るという。
では 夜遅くまで会社にいたのかと 聞けば
そうだという。
何をしていたのかと聞けば
パソコンで書類を作っていたという。
その日の仕事の報告書や経理の報告かと 聞けば
まあ そうだという。
小さな会社だからしかたがない と
なかば諦めながらも 余りの重労働を
目の当たりにして 同居者としては心配でならなかった。
そんなある日 事故はおこった。