旧制松江高等学校の学生であった奥村昭和氏が、駒田信二教授の講義を受講して以来
師として駒田信二氏を慕い交流を継続していた。奥村昭和氏は奉職していた大学の教養講座に駒田信二氏を招聘し、学生、市民に中国文学の魅力と奥深さを聞かせる機会を与えた。
この賀状は奥村氏から譲り受けたもので、駒田信二氏の筆跡を知る上で興味深い。
「鳶飛戻天」は
《詩·大雅·旱麓》:“鳶飛戾天,魚躍於淵。”のことば。
孔穎達疏:“其上則鳶鳥得飛至於天以遊翔,其下則魚皆跳躍於淵中而喜樂,是道被飛潛,萬物得所,化之明察故也。”
後以“鳶飛魚躍”謂萬物各得其所。
(『漢語大詞典』より)