2012年5月28日月曜日

林芙美子 角間での姿は 山ノ内町に疎開 当時を振り返る 信濃毎日新聞 2012年5月27日


(信濃毎日新聞 2012年5月17日)
山ノ内町の志賀高原ロマン美術館は26日、小説「放浪記」で知られる作家林芙美子(1903~51年)をテーマにした企画展に合わせ、座談会「林芙美子ー角間でも姿」を開いた。同町角間温泉に疎開していた当時の林芙美子の様子を、面識があった町民らが振り返った。

林芙美子は1944(昭和19)年から翌年にかけて同町で暮らした。座談会には、角間温泉にある林芙美子文学館の館長黒鳥正人さん(87)、同温泉出身の画家山本秀麿さん(75)=長野市=が参加。

黒鳥さんは「東京に行くけど何か欲しい物はあるか」と声を掛けてくれたエピソードを披露した。山本さんは、食糧難だった当時、角砂糖入りの紅茶をごちそうしてくれた思い出などを語った。


久保卓哉・福山大名誉教授は、企画展で展示されている中国の作家魯迅から贈られたとされる林芙美子の腕輪をテーマに講演した。
企画展は6月24日まで。

(信濃毎日新聞 小幡省策記者)


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