2018年12月30日日曜日

漱石山房記念館 ずさんな管理 日本共産党 新宿区議団ニュース 2018.11


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なんだか変だよ 吉住区政
デモ規制や個人情報の警察への提供など、吉住区政のもとでコンプライアンス(法令遵守)が問題となっています 昨年オープンした「漱石山房記念館」をめぐって ずさんな管理運営が行われていることを指摘し、論戦しました

「漱石山房記念館」をめぐるずさんな管理

 新宿区は夏目漱石生誕終焉の地ですが 遺品や本物の所藏品をほとんど持っておらず 漱石山房記念館開館のために県立神奈川近代文学館や東北大学などの所藏品を多数借用しました 
 神奈川近代文学館からは 開館までの7年間「2カ月以内に返却する」条件で数度にわたって資料等をお借りしました
 その全てを昨年10月に神奈川近代文学館から指摘されるまで返していなかっただけでなく うち8点を紛失してしまったのです
 しかも 何を紛失したかもわからず 神奈川近代文学館に問合せしたというお粗末ぶり
 さらに 借用して作製したパネルや映像ソフトの写真に一つずつ所蔵先を明示するという当然のことをせずに公開したり 勝手に写真を使用したりしました
 また 漱石記念館の目玉ともいうべき書斎復原のために資料を数多く借りましたが レプリカ(複製品)を製作する条件として同じ物を二つ作り 一つを神奈川近代文学館に納品するという約束も果たしていませんでした

 漱石記念館がオープンした直後に写真撮影ができなくなりましたが それは神奈川近代文学館から抗議されて話し合いをしていたためでした
 区は 区議会には神奈川近代文学館側の不理解によるものと当初説明していましたが 事実は 自らのずさんな管理 約束不履行 不誠実な対応等が原因だったのです
 所管の特別委員会で議員の側から指摘されるまで 真相を報告せず ずさんな管理運営の実態だけでなく隠蔽体質も露わになりました
 この他にも 漱石記念館に設置した「夏目漱石情報検索システム」で神奈川近代文学館や日本文学館など全国21の文学館から非公開を条件にお借りしていた480点の資料データを 勝手に公開していました 

 近藤なつこ議員の総括質問に対して 住吉健一区長は 紛失は申し訳ないことをしたと反省を表明し 責任を認めました 
 また しめくくり質疑では沢田あゆみ議員が 原因究明と再発防止について質問
 区政においては 過去にも文化財の紛失や盗難がありましたが こうした不祥事が起こる原因を究明し 再発防止策が講じられてきませんでした
 漱石記念館をめぐる今回の不祥事発覚を機に 外部の專門家で構成する第三者機関を設置し 徹底的な真相解明と再発防止をするべきと追求しましたが 未だ具体的な対策を講じていません
日本共産党 新宿区議団ニュース
2018年11月号