2012年5月7日月曜日

金子みすゞの墓 遍照寺であそぶ子供たち 2012.5.4


長門仙崎は金子みすゞが生れ育ったところ。墓所も生家に近い遍照寺にある。
みんなちがってみんないい」(私と小鳥と鈴と)
「見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ」(星とたんぽぽ)
なんて深いことばだろう。


遍照寺の墓石の前に立つても みすゞの死が感じられない
墓石には「昭和五年三月十日 上山ミチ娘 金子テル子」と刻まれているのに
どうしてだろう
きつと みすゞのことばが 死んでいないからだ

山門のうちがわであそぶ子どもたちの声が
静かな街の夕暮れにひびいていた
モモをみつけて かけよってきた
五人の子どもの手が のびる
頭に 首に 耳に しっぽに

本堂への砂利道をはしり
みすゞの墓石の間をはしり
歓声をあげて笑う
かおじゅう 汗だらけ

みすゞは 少しもさびしくない
まい日 子どもがやつてくる
きつと 墓の中にいないのだ
出てきて 子どもとあそんでいるのだ
遍照寺山門 あそぶ子どもたち

(左)昭和五年三月十日 上山ミチ娘 金子テル子 (中)文政二卯六月十日 (右)平成元年四月十一日 上山正祐
(文政二卯六月十日は「先祖累代納骨墓」の墓石を建てた年月日 か)
石見屋又右衛門 明治三十九年二月十日 俗名金子庄之助
(石見屋又右衛門はこの墓石を建てた人物 か 金子庄之助はみすゞの父)




かけよるこども
モモもこどもずき

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