2015年10月1日木曜日

白浜町の活性化 に関する 意見文 2012.11.5.mon.

白浜町が観光活性化のチームを作るため 県の内外から5名を選ぶ目的で 意見書を公募して
いた。(紀伊民報、白浜町Homepage)
締切は 本年10月15日。

応募の意見書を作成して 提出。

以下は、応募の動機 と 意見文

(応募の動機)
 白浜第一小学校を卒業後65歳までは他県に住んでいた。盆、正月は白浜に
帰っていたから、半世紀の間にわたって、外から白浜を見ていたことになる。
 国内市町村のすべてが、経済、政策、人口減少等に翻弄されたことにより、
閉塞感におおわれるようになったが、白浜温泉も例外ではない。交通手段が鉄
道から自動車に変わったことに対応すべく浜通りを拡幅し、同時に景観を考慮
して電柱を地中化し、街路灯を林立させたが、その結果招来したのは、浜通り
からの人離れであり、商店の撤退であった。
 入込観光客が100万人を越える全国の温泉地で、今や白浜温泉ほど閑散とし
た印象を与える地はない。しかし、白浜町には毎年200万人が宿泊し、150 
人が日帰りで訪れる。草津温泉や箱根温泉よりはるかに多い。それなのに、 
350万人を迎えるための白浜町の施策が奈辺にあるのか、見えてこない。
公募に応じて愚見を提言する機会を得たいと思う。


白浜町の観光活性化についてわたしが考えることは】

 観光地を訪れて、充実した旅が出来そうと予感するのは、観光案内所で案内嬢が示す観光パンフレットを手にした時だ。

 白浜の場合、これがスムースに行かない。駅の目立たない奥に「紀伊半島観光情報ステーション」があるものの、看板の文字は隠れて見えない。入ると係員は正面に居ず、正面にあるのは旅館への直通電話で、観光パンフレットが見当たらない。
 或日係員に、食事、宿泊、レジャー、マップなどのパンフレットを求めると、そのつど、丸テーブルや、陳列ガラスの上から、持って来てくれた。更に、釣遊びパンフを求めると、事務カウンターの後の棚に積み上げた書類の束の中から探して出してくれた。更に、バスの時刻表を求めると、事務机のひきだしの中からコピーを出してくれた。バス時刻表は明光バスの作成だから、バス切符売り場に行ってもらうようにしているという。駅に降りて案内所に行っても、旅客が欲しいものが並んでいないのだ。

 街なかの総合案内所しらすなの場合は、通りに表示がないゆえ、車でも徒歩でも見つけるのは難しい。駐車場があっても、建物の前に「駐車場はあちら」の表示もない。中に入ると、係員の事務スペースが広く、旅客のスペースが狭い。まるで立ち飲みの屋台だ。「まちなか総合案内所」の名が虚しい。

 パンフレットは分かりやすくて良いが、旅慣れた客には、歴史、文化、古民家、白浜古道のパンフがなくて寂しい。自家用車で訪れる旅客のほうが多いものの、依然としてバス停でバスを待つ女性たちやグループが多い。それなのに、明光バスの時刻表には桟橋や白良浜、とれとれ市場などの発車時刻が表示されていない。かつては映画のロケ地王国であった白浜は、懐しい映画のロケ地が豊富であるのに、それを示す標識すらもない。

 <和歌山県統計年鑑>によると、白浜町には350万人の観光客が来る。それを迎える観光行政は、満足してもらえる旅を提供するという意識がないのだろうか。白浜町は、実態を把握した裏付けを持たず、慣例を踏襲するばかりで、自己弁護に終始し、結論を出すのを先送りにしている。これまでのしがらみやもたれ合いを裁断することができるのは、町長以外にはいない。

 行政と白浜観光協会・白浜温泉旅館協同組合・白浜町商工会の幹部と職員には、一体感がなく、危機意識がないように見える。また、死にものぐるいでやろうという熱気が感じられない。(熱気が感じられのは、白良浜、臨海、江津良などの浜を掃除する職員だ)白浜町の観光活性化に、斬新で驚異的な妙案など必要ではない。まずは足もとから見直すことから始めるべきだ。




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